旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

2014-01-01から1年間の記事一覧

社会人は地獄、勤労学生も地獄、受験生も地獄、ただの学生は天国の師走

こんばんは、蝉海です。 ちょっと色々とやることが溜まっているから今日は近況だけで。年末……ですね。 いやはや思い起こしてみれば、今年は学生に戻ったことで余暇ができ、 色々なことを見聞きすることができたように思います。 (しかし、思いのほかやり切…

図書館のリサイクル本は苦学生の味方

こんばんは、蝉海です。 昨日はゆりいかさんの開催される読書会に参加してきました。 お題は『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治) 近代文学の中でも飛びぬけて知名度があり且つ難読なことで有名な作品で、 予想通り議論は大紛糾の状態となりました。 終わったのは、…

倫理の授業を受けたことがない

タイトルの通りです。 実は私。大学で哲学を学んでおきながら、 高校時代にまともな倫理の勉強をしたことがありません。「倫理」という授業自体は1年のとき必修で受けさせられましたが、 実際は世界史をやっていたため、全く学んでいないも同然なのです。 い…

三島由紀夫による〈外面―表面への意志〉と美的死生観(後編)

・ 死――、内と外の合一。及びカイロスの問題について 『鏡子の家』(1959年)は三島の作品の中でも、「筋肉」と「美」の関係性と「死」の問題について、徹底して考察された指折りの一作である。あらすじは次の通りだ。 資産家の令嬢である鏡子の家には、四人…

三島由紀夫による〈外面―表面への意志〉と美的死生観(前編)

序文 三島由紀夫は、内面の外面への還元、及び両者の合一という問題に対し、その命を以って敢然と挑んだ作家であった。 通例、人間をして内面とは精神のことであり、表面とは肉体のことを示す。このような「内と外」の二元論はソクラテス以来、西洋において…

刹那の夏

こんにちは、蝉海です。 今日も簡単な近況と読んだ本のごく簡単な紹介だけ。このところどういうわけかまた、 昔のエニックスのマンガに触れる機会が多くなっています。 夜麻みゆきさんの『レヴァリアース』『幻想大陸』を読んで、 どっぷりオッツキイム沼に…

やれやれ

こんにちは、蝉海です。 今月の後半は少し忙しくなるので、 今週・来週の更新は単なる近況だけにさせて頂きます。昨日ですが、ゆりいかさんが主催される 「あの夜(よ)の読書会」に参加してきました。 今回の課題図書は『風の歌を聴け』(村上春樹) 時系列…

SNSは沼 いろんな意味で

こんばんは、蝉海です。 す み ま せ ん 読書メーターに甘んじています。 あっちで感想書くと、こっちで作品紹介とかあまりやらなくなるんですよね……。 あるいは、twitterか。というかぶっちゃけ、twitterに読書メーターとやっていると、 簡単な感想とか紹介…

作品における作者の自意識の発露と読者の共感について悶々

(前略)たとえば、ある作品を見て、「この作家は子どものときに傷ついている」などといわれてしまうのは駄目な作品だと思うんです。じゃあ何がいい作品なのかをいうのは難しいですが、向こうを、遠くを見せる作品と言うか、カント的にいえば「星を見つめさ…

「カゲロウプロジェクト」のメドゥーサ観――「見る≠所有する」というアンチテーゼ

※ 以下の作品について、核心的な部分についてのネタバレがあります。 マンガ『カゲロウデイズ』1〜5 (著・じん 作画・佐藤まひろ 刊・メディアファクトリー)1〜5 小説『カゲロウデイズ』1〜5(著・じん 刊・エンターブレイン) アニメ『メカクシティアクタ…

オッツキイム

昨日『レヴァリアース』(夜麻みゆき)という作品を 絶版マンガ図書館にて一気読みしました。 感想ですが、昨日のtwitterで言いたいことは言ってしまった感じなので、 ここにペタペタ貼り付けておきます。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs…

『ノーライフキング』と周縁作品に関する断想

先週の日曜日だが、ゆりいかさんが開催された読書会に参加した。課題図書は前に申し上げたとおり『ノーライフキング』(いとうせいこう)である。「あの夜(よ)の読書会 開催のお知らせ」 ―「ハロー・ブンガク・グッドバイ」 大学のゼミを髣髴とさせるよう…

秋風邪と台風

こんばんは、蝉海です。 どうも風邪を引いたようです。 一週間くらい前から咽喉の奥で何かが引っかかるような感覚を覚え、 今は洟も出るようになりました。ちょっと今週の前半は予定が多く、正直治ってくれないと困ります。 今日はこれから読書会。 明日は、…

母校の文化祭のこととか『ノーライフキング』のこととか

こんばんは、蝉海です。今日は軽い近況です。 昨年の引き続いて母校の文化祭行ってきました。 お世話になった先生方に「学生に戻ったこと」をお伝えし、 あとはいつもどおり文化部の展示や公演を回りました。 それと、ご無沙汰していた生徒会へご挨拶できて…

蝉海節?

ある程度文章を書いていると、自分の書く文体の「クセ」に気づきます。 そして小説家などの場合「〜節」などというように、 軽い揶揄としたたかな愛情を込めて 言われることなどがネットで見受けられます。 (きのこ節、西尾節など) そこで、私めも自分の今…

芸大の大学祭に行ってきました

こんにちは、蝉海です。 バイトで忙しいのと今日は用事があるため、軽い近況だけです。先週、知り合いの方の公演を観にいくため、 とある芸術大学の大学祭に行って来ました。 芸大って初めて行ったのですが、イメージ通りでしたね。 音楽学部の校舎はまんま…

「如月シンタローの友情物語」として見る『カゲロウプロジェクト』

※ 以下の作品について、核心的な部分についてのネタバレがあります。 マンガ『カゲロウデイズ』1〜5 (著・じん 作画・佐藤まひろ 刊・メディアファクトリー)1〜5 小説『カゲロウデイズ』1〜5(著・じん 刊・エンターブレイン) アニメ『メカクシティアクタ…

秘密基地に集まって 「楽しいね」って単純な

どうも、こんばんは。蝉海です。ええと、twitterやblogを見てもらえると分かるように、 最近『カゲロウプロジェクト』にどっぷりハマっています。 MVは全部観たし、アニメも視聴済み。小説・マンガも既刊は全部読みました。 今では毎日のように、公式MVや「…

怠惰のカルタ(2)

か カイロス(ΚΑΙΡΟΣ) 私が「か」から始まる言葉を一つ何か言うとしたら、やっぱりこれしかないだろう。 普段、私達が気にかける時計の針が示す客観的な時間「クロノス」に対し、個人個人それぞれが異なって感じる時間、主観的な時間のことを「カイロス」と…

8月までしばらく更新停止をします

こんにちは、蝉海夏人です。 少し早いですが、あと1ヶ月でテストになるのと、 いろいろやらなきゃいけないこともあって、 はてなブログの更新を一時的に停止します。 再開は、8月上旬辺りを予定しています。どうしても書きたいことがあれば、 停止中にも記事…

怠惰のカルタ(1)

怠惰というものは、全く恐ろしい。最悪「生きることすら面倒くさい」と考えるに至るからだ。その道は、他の罪業に比べれば安易で、誰にでも陥りやすい。 そして私の中に、どうしようもなく物心ついたときよりまとわりつく悪癖――もはや不治の病といえる――と云…

『さよならなんて云えないよ(美しさ)』と『突然』とにおける〈特権的瞬間=カイロス〉の差異性

小沢健二さんの『さよならなんて云えないよ(美しさ)』という曲の中で、次のようなフレーズがあります。 「左にカーブを曲がると 光る海が見えてくる 僕は思う! この瞬間は続くと! いつまでも」小沢健二『さよならなんて云えないよ(美しさ)』 この箇所…

『Sa・Ga2 秘宝伝説』クリアしました

この1ヵ月半ほどちまちまやっていた『Sa・Ga2 秘宝伝説』(GB)ですが、 先日ようやくクリアしました。サガシリーズは中学の頃ハマり、散々やりましたね。 『ロマサガ2』などは何回クリアしたか分かりません。 それで、中学3年の頃に『Sa・Ga2 秘宝伝説』を…

春過ぎて梅雨へ

こんばんは、蝉海夏人です。 先週から、通信指導といういわば中間レポートのようなものに ずっと取り掛かっていて、話題を用意しておりません。 よって、今日も軽い近況だけです。このところ、急に暑くなってきましたね。 半月くらい前までは夜は寒いくらい…

『コミティア30thクロニクル 第1集』読みました

先日『コミティア30thクロニクル 第1集』(編・コミティア実行委員会)を読了しました。 感想を書こうと思ったのですが、大変多くの作品が収録されているため、 気になったいくつかの作品だけ言及したいと思います。 全体の感想については読書メーターの方に…

ニコニコプレミアム会員やめよかな

こんばんは、蝉海夏人です。月曜にひどい風邪を引いてしまったため、 今週はずっとグロッキーでした。 しかし、こういう時は本当に何もやる気がしないものですね。 本すらあまり難しいものは思うように進みません。 そういう訳なので、今日は軽い近況だけお…

「自分」という不可思議

あなたは自分の存在を不思議だと思ったことはありませんか? 恐らく誰しも一度は、こうした疑問を抱いたことがあるはずです。「自分はなぜ自分なんだろう」――何故自分は、この世界、この時代、この国、この街、この家に、自分は生きているのだろう、と。少し…

ネット上で『批判』という言葉が指す言文について

今日友人の方と、twitter上での炎上について色々話す機会があって、ちょっと思ったことがあります。 最近SNSなどでよく、言い合いになる場面を見かけますよね。例えば、誰かがきつい物言いをした際に「アイツは脊髄反射的に批判を行う」「それは単なる人格批…

テキストファイルって、何でファイル修復機能ないの

さっき、テキストファイルで今日の更新分の文章を打っていたのですが、 途中でフリーズが起きてしまい、保存できませんでした。 その前に保存しなかったため、一時間以上打ったテキストがパアです。と、いう訳で、 やる気が完全に打ちひしがれてしまいました…

USBを家の中で紛失

蝉海です。すみません、今日も軽い近況です。 と、いうよりだいぶピンチです。――いつも使っているUSBメモリー、なくしました。どういう訳か、いくら探しても見つからないんです。 ここにはブログやSNSのテキスト、 あるいは小説のワードファイルが入っている…