旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

三島由紀夫による〈外面―表面への意志〉と美的死生観(前編)

序文 三島由紀夫は、内面の外面への還元、及び両者の合一という問題に対し、その命を以って敢然と挑んだ作家であった。 通例、人間をして内面とは精神のことであり、表面とは肉体のことを示す。このような「内と外」の二元論はソクラテス以来、西洋において…

刹那の夏

こんにちは、蝉海です。 今日も簡単な近況と読んだ本のごく簡単な紹介だけ。このところどういうわけかまた、 昔のエニックスのマンガに触れる機会が多くなっています。 夜麻みゆきさんの『レヴァリアース』『幻想大陸』を読んで、 どっぷりオッツキイム沼に…

やれやれ

こんにちは、蝉海です。 今月の後半は少し忙しくなるので、 今週・来週の更新は単なる近況だけにさせて頂きます。昨日ですが、ゆりいかさんが主催される 「あの夜(よ)の読書会」に参加してきました。 今回の課題図書は『風の歌を聴け』(村上春樹) 時系列…

SNSは沼 いろんな意味で

こんばんは、蝉海です。 す み ま せ ん 読書メーターに甘んじています。 あっちで感想書くと、こっちで作品紹介とかあまりやらなくなるんですよね……。 あるいは、twitterか。というかぶっちゃけ、twitterに読書メーターとやっていると、 簡単な感想とか紹介…

作品における作者の自意識の発露と読者の共感について悶々

(前略)たとえば、ある作品を見て、「この作家は子どものときに傷ついている」などといわれてしまうのは駄目な作品だと思うんです。じゃあ何がいい作品なのかをいうのは難しいですが、向こうを、遠くを見せる作品と言うか、カント的にいえば「星を見つめさ…