文学
桜の花もすっかり散り終えようかとしております。更新停止してから三週以上経ちましたね。この間、中野に行ったり、いつもの読書会に参加したり、 ジャッキーさんが新宿中央公園で主催されたお花見に行ったり、 色々やってました。ブログの方はしばらく、 こ…
ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)作者: 森田季節,文倉十出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/09メディア: 文庫購入: 25人 クリック: 318回この商品を含むブログ (104件) を見る ありがちなようで不思議な物語を読んだ。或いは…
こんばんは、蝉海です。 昨日はゆりいかさんの開催される読書会に参加してきました。 お題は『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治) 近代文学の中でも飛びぬけて知名度があり且つ難読なことで有名な作品で、 予想通り議論は大紛糾の状態となりました。 終わったのは、…
・ 死――、内と外の合一。及びカイロスの問題について 『鏡子の家』(1959年)は三島の作品の中でも、「筋肉」と「美」の関係性と「死」の問題について、徹底して考察された指折りの一作である。あらすじは次の通りだ。 資産家の令嬢である鏡子の家には、四人…
序文 三島由紀夫は、内面の外面への還元、及び両者の合一という問題に対し、その命を以って敢然と挑んだ作家であった。 通例、人間をして内面とは精神のことであり、表面とは肉体のことを示す。このような「内と外」の二元論はソクラテス以来、西洋において…
こんにちは、蝉海です。 今月の後半は少し忙しくなるので、 今週・来週の更新は単なる近況だけにさせて頂きます。昨日ですが、ゆりいかさんが主催される 「あの夜(よ)の読書会」に参加してきました。 今回の課題図書は『風の歌を聴け』(村上春樹) 時系列…
※ 以下の作品について、核心的な部分についてのネタバレがあります。 マンガ『カゲロウデイズ』1〜5 (著・じん 作画・佐藤まひろ 刊・メディアファクトリー)1〜5 小説『カゲロウデイズ』1〜5(著・じん 刊・エンターブレイン) アニメ『メカクシティアクタ…
先週の日曜日だが、ゆりいかさんが開催された読書会に参加した。課題図書は前に申し上げたとおり『ノーライフキング』(いとうせいこう)である。「あの夜(よ)の読書会 開催のお知らせ」 ―「ハロー・ブンガク・グッドバイ」 大学のゼミを髣髴とさせるよう…
こんばんは、蝉海です。今日は軽い近況です。 昨年の引き続いて母校の文化祭行ってきました。 お世話になった先生方に「学生に戻ったこと」をお伝えし、 あとはいつもどおり文化部の展示や公演を回りました。 それと、ご無沙汰していた生徒会へご挨拶できて…
ある程度文章を書いていると、自分の書く文体の「クセ」に気づきます。 そして小説家などの場合「〜節」などというように、 軽い揶揄としたたかな愛情を込めて 言われることなどがネットで見受けられます。 (きのこ節、西尾節など) そこで、私めも自分の今…
※ 以下の作品について、核心的な部分についてのネタバレがあります。 マンガ『カゲロウデイズ』1〜5 (著・じん 作画・佐藤まひろ 刊・メディアファクトリー)1〜5 小説『カゲロウデイズ』1〜5(著・じん 刊・エンターブレイン) アニメ『メカクシティアクタ…
どうも、こんばんは。蝉海です。ええと、twitterやblogを見てもらえると分かるように、 最近『カゲロウプロジェクト』にどっぷりハマっています。 MVは全部観たし、アニメも視聴済み。小説・マンガも既刊は全部読みました。 今では毎日のように、公式MVや「…
以下に記述するのは、現在放送されているアニメ『デュラララ!!』(TBS 金曜深夜 原作:成田良悟 メディアワークス 刊)の作中で描写される、「デュラハン」という存在に対しての美的観念についての推論である。 「首なしライダー」というのは、実際の日本で…
私が最近読んだ面白い本で、 『不道徳教育講座』(角川文庫)というものがあります。 著者は『金閣寺』や『仮面の告白』で知られる、三島由紀夫。 本書は昭和33年(1958年)から翌34年(1959年)にかけて、 「週刊明星」で連載されたコラム・エッセイを収録…