旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

作品(文章)紹介・感想

アニメ『食戟のソーマ』におけるジェンダーの役割分担について

先日、5期に渡ってシリーズが続いたアニメ『食戟のソーマ』が最終回を迎えた。大変面白かった。とてもきれいな終わり方で、この作品らしい結末を迎えたように思える。 さて。私は本作において最も注目した点は、登場人物の役割分担がジェンダー的に見て、極…

『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の魅力の核には、オールドガンガン系作品の特徴である『優しさ』が潜在している

ガンガンONLINEで連載中のマンガ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(谷川ニコ)について語られる際、取り挙げられる本作の特徴として次のような言葉がよく見受けられる。「非リアもの」「痛々しい失敗譚と成長物語の同居」「百合百合しさ」な…

『ずるさ』のあるズレたコード――『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)作者: 森田季節,文倉十出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/09メディア: 文庫購入: 25人 クリック: 318回この商品を含むブログ (104件) を見る ありがちなようで不思議な物語を読んだ。或いは…

『劇場版まどマギ』は「ループもの」そのものに対する叛逆だった

先日ですが『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』を、 TSUTAYAでDVDを借りてきて鑑賞しました。 物語は完全に本編と繋がっているため、 アニメ視聴者か総集編の劇場版二作品を鑑賞した人向けになっています。まず総評からいくと、演出や特殊効果が本…

刹那の夏

こんにちは、蝉海です。 今日も簡単な近況と読んだ本のごく簡単な紹介だけ。このところどういうわけかまた、 昔のエニックスのマンガに触れる機会が多くなっています。 夜麻みゆきさんの『レヴァリアース』『幻想大陸』を読んで、 どっぷりオッツキイム沼に…

オッツキイム

昨日『レヴァリアース』(夜麻みゆき)という作品を 絶版マンガ図書館にて一気読みしました。 感想ですが、昨日のtwitterで言いたいことは言ってしまった感じなので、 ここにペタペタ貼り付けておきます。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs…

母校の文化祭のこととか『ノーライフキング』のこととか

こんばんは、蝉海です。今日は軽い近況です。 昨年の引き続いて母校の文化祭行ってきました。 お世話になった先生方に「学生に戻ったこと」をお伝えし、 あとはいつもどおり文化部の展示や公演を回りました。 それと、ご無沙汰していた生徒会へご挨拶できて…

秘密基地に集まって 「楽しいね」って単純な

どうも、こんばんは。蝉海です。ええと、twitterやblogを見てもらえると分かるように、 最近『カゲロウプロジェクト』にどっぷりハマっています。 MVは全部観たし、アニメも視聴済み。小説・マンガも既刊は全部読みました。 今では毎日のように、公式MVや「…

『さよならなんて云えないよ(美しさ)』と『突然』とにおける〈特権的瞬間=カイロス〉の差異性

小沢健二さんの『さよならなんて云えないよ(美しさ)』という曲の中で、次のようなフレーズがあります。 「左にカーブを曲がると 光る海が見えてくる 僕は思う! この瞬間は続くと! いつまでも」小沢健二『さよならなんて云えないよ(美しさ)』 この箇所…

『Sa・Ga2 秘宝伝説』クリアしました

この1ヵ月半ほどちまちまやっていた『Sa・Ga2 秘宝伝説』(GB)ですが、 先日ようやくクリアしました。サガシリーズは中学の頃ハマり、散々やりましたね。 『ロマサガ2』などは何回クリアしたか分かりません。 それで、中学3年の頃に『Sa・Ga2 秘宝伝説』を…

『コミティア30thクロニクル 第1集』読みました

先日『コミティア30thクロニクル 第1集』(編・コミティア実行委員会)を読了しました。 感想を書こうと思ったのですが、大変多くの作品が収録されているため、 気になったいくつかの作品だけ言及したいと思います。 全体の感想については読書メーターの方に…

奈須きのこの『空の境界』と三島由紀夫(二)

仏教には「唯識」という考え方があります。 それは人間の存在原理は、五種類の感覚(五感)とそれを意識する知性、 そして二種類の無意識の領域から成り立っている、という説です。 その二種類の無意識のうちの一つが、「阿頼耶識(あらやしき)」というので…

奈須きのこの『空の境界』と三島由紀夫(一)

先日、奈須きのこさんの商業デビュー作である『空の境界』を再読しました。 そこで少し気になった表現や設定がありました。ひとつは「魔的」という言葉。 「ふん――たしかに、こいつは魔的だ」奈須きのこ『空の境界(上)』講談社 P.36 このセリフは主人公の…

藤野もやむさん(桑佳あささん)が再デビュー

このブログでも何度か取り上げてきた藤野もやむさんが 「桑佳あさ」と名前を変えて、他の出版社に応募していたようです。「コミックゼノン|漫画大賞WEB投票」 「コミックゼノン|マンガオーディション」 「第34回デザート新人マンガ大賞(pdfファイル)」エ…

『ポケットモンスター ジ・オリジン』が熱かった

さっきキッズステーションで『ポケットモンスター ジ・オリジン』が放映していて、 ついつい最後まで見入ってしまいました。こちらはお馴染みのサトシ版とは違い、 『赤/緑』の完全再現(一部新作の『X/Y』の要素あり)というのを コンセプトにした完全オ…

不気味な泡とつながるセカイ

こんばんは、蝉海です。 先日、人生ではじめての有給を取りました。 今月は来週の金曜日に、あと一回だけ取るつもりです。 8月が忙しかったので、遅れてきた夏休みと言ったところでしょうか。前回・前々回と長文が続いたので、今日は簡単な近況だけ。 最近思…

蕨市立図書館でアニメ映画『虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜』を鑑賞

昨日ですが、蕨市立図書館で夏休み特別企画として アニメ映画『虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜』の上映会がありました。 入場は無料であり蕨市民でなくても参加できるとのことで、鑑賞してきました。予告ポスターが数週間前から張り出されていて、 それを見る…

『僕は友達が少ない』の原作が楽しい

こんばんは。蝉海です。風邪は治りました。 仕事がGW以降相変わらずの忙しさであるのと、 ちょっと創作活動の方にまた本腰を入れたいので、 7月頃まで軽い近況報告だけになると思います……。最近読んでいるラノベの話でも。 今とある事情があって、学園・部活…

『イースII エターナル』のOPについての思い出

この前の水曜の話です。Twitterで知り合いの方の一人が アニメ映画『秒速5センチメートル』について発言したことを口切りに、 フォロワーの方々と新海誠さんの作品についての話題で盛り上がりました。 それで、この流れの中でフォロワーの一人の方が、 windo…

藤野もやむさんの新作『蒼きユピテル』連載開始!

一昨昨日、マッグガーデンのオンラインマンガ雑誌「Beat's」にて、 『ナイトメア☆チルドレン』『はこぶね白書』で知られる 藤野もやむさんの新作が連載開始されました。 題名は『蒼きユピテル』。 私も早速第1話を読了しましたので、その概要と感想について…

うさみみきさんの『名前の無い音』が完結

こんばんは、蝉海 夏人です。 台風ですが、南関東の方は天気がはっきりしない程度で済みました。 しかし、直撃した地方は至極甚大な被害が出たようで、 私としては信じられない気持で連日の報道を見ております。 台風の被害に合われた方には、お見舞いを申し…

五島列島(長崎)の人々と若手書家との愉快な日常――『ばらかもん』

『ばらかもん』1巻(ヨシノサツキ スクウェア・エニックス)表紙現在、「ガンガンONLINE」(スクウェア・エニックス)というウェブ雑誌にて、 『ばらかもん』(ヨシノサツキ)というマンガが連載されています。 (2011年8月現在、4巻まで刊行) 主人公は、若…

元(現役も)生徒会役員に読んで欲しいマンガ『んぐるわ会報』

『んぐるわ会報』1巻(高尾じんぐ スクウェア・エニックス)表紙 「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)という雑誌で 大分前に連載していたマンガに、 『んぐるわ会報』(高尾じんぐ)という作品があります。 この作品は、近年流行りのいわゆる 「生…

KAZUさんのCD、購入しました

CDアルバム『Ale Croce』(KAZU(copiright BLAGRASS))より、ジャケット先日、マイミクであるKAZUさんのCDアルバム 『Ale Croce(アール クローチェ)』が発売されました。 2週前に渋谷のタワーレコードで注文し、先週ようやく届きましたので、 その感想を…

『借りぐらしのアリエッティ』雑感

昨日(もう一昨日か)、母と川口のMOVIXで ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』を観てきました。 広い庭園のある一軒家を舞台にして、 その家の住人と小人達が織り成す物語という、 こじんまりとした世界観でのお話ですが、なかなか面白かったです。 迫力…

三島由紀夫の『不道徳教育講座』が面白い

私が最近読んだ面白い本で、 『不道徳教育講座』(角川文庫)というものがあります。 著者は『金閣寺』や『仮面の告白』で知られる、三島由紀夫。 本書は昭和33年(1958年)から翌34年(1959年)にかけて、 「週刊明星」で連載されたコラム・エッセイを収録…

TUBEは冬の曲も良い

PCやっているときによく音楽を流す私ですが、 最近では大学近くの図書館で借りてきた、 TUBEの『WINTER LETTER』というアルバムが気に入っています。 皆さんご存知の通りに、 TUBEと言えば夏をテーマにしたヒット曲が多いことで有名ですが、 これは2年前、タ…

わかつきめぐみさんの『黄昏時鼎談』が素晴らしい

先日、 わかつきめぐみさん(昔、花とゆめで『So What?』とか描いていた人です)の 『黄昏時鼎談』という短編集を買ったのですが、 これに収録されている一篇一篇が実に素晴らしかったです。 この人の特徴は、まずなんといってもその作画ですね。 繊細な描線…

今期のスクエニアニメは果たして

4月期のアニメも、始まってから1ヶ月近くが経とうとしています。 そこで、今期のスクウェア・エニックス系列(以下、スクエニ)の雑誌に 連載されている作品を原作としたアニメ4本について、 私の雑感をお話したいと思います。 また以下の記事では、声優や作…