旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

マンガ雑誌に対する興味・関心がなくなった

このまえ知人の方々と会った時、
ふとしたことからマンガ雑誌の話になりました。
あの雑誌は今どういう作品が連載していてどういう読者がついているだの、
そんな感じの話が小一時間ほどされました。
しかし私はほとんど話題に加わることなく、半ば聞き流していました。
というのも、この二年ほど雑誌というものを読まなくなり、
かつ情報も積極的に仕入れていないため、ついていけなかったのです。
それとこうした話になるたび、
希望的な観測も見出せず正確な情報も得られない、
(統計データが手元にある訳でも、
 複数のジャンルの雑誌を追っている人もいないため)
不毛な会話に始終することが多く、
話に加わる意欲がほとんど沸いてこなかったのもあります。

思えば、マンガ雑誌を読まなくなってから久しいです。
ガンガンで鋼の錬金術師の連載が終わって以来、
マンガ誌を講読することはなくなったので、もう3年以上ですね。
以前より雑誌の衰退や休刊は何度も目にしてきたので、
この時点で雑誌という媒体に対する期待そのものが、
薄れつつあったのでしょうね。
そこから今では「もう何も期待できない」というところまで、
割り切ってしまっています。

実際、雑誌というメディアはオンライン媒体をのぞいて、
既に時代遅れとなりつつあります。

年々インターネットでの情報交換の敷居が低くなる一方で、
雑誌というメディアの求心力はどんどん下がっていきました。
現に生き残っているのは
四大少年誌や一般読者層を狙った青年誌などの
メジャーなマンガ誌かその姉妹紙。
あるいは、相当数の固定ファンが着いているようなマイナー・コアな雑誌。
そうした経済的基盤がしっかりとしたマンガ誌ばかりです。

また各連載作品でそれぞれファンはいても、
「雑誌単位で追っているファン」というのが、
ニーズの細分化・多様化によって見えづらくなっており、
「雑誌単位」での読者論はジャンプやきらら系などの一部の雑誌を除いて、
不可能なのではないかというのが現在の私の所感です。
そのような不透明な現状で、曖昧なデータを基に雑感をぶつけ合っても、
何も得られるものがないのは確実でしょう。
明晰なデータがない読者論ほどつまらないものはありません。

そういう訳ですので、私はマンガ雑誌について、
もう興味もないし情報を積極的に仕入れる気もありません。
ですので申し訳ありませんが、
マンガ誌の読者論や傾向などの話をふられても、ロクな意見を言えないと思います。