旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

COMITIA101に行ってきました

どうも、こんにちは。蝉海 夏人です。
こっちでは、お久しぶりですね。

この間の日曜ですが、COMITIA101に一般参加してきました。
行程ですが、まず面識のある作家さんのところに挨拶に回った後、
その後おざわゆきさんのスペースと内藤泰弘さんのスペースをご訪問。
このお二人の作品は「ティアズマガジン」にも掲載されていたので
今回購入してみることにしたのですが、個人的に大収穫でした。
というわけで、今回のコミティアで特に印象に残った
このお二人の作品をそれぞれの紹介することに致します。


『凍りの掌』(おざわゆき)
作者の父が語るシベリア抑留記を、マンガにしてまとめたもの。
キャラクターの造形は独特で、どこか牧歌的な雰囲気を湛えているが、
内容は極めて過酷。
基本的には主人公の小澤昌一(作者の父)の視点で進むのだが、
時折、後から知った歴史的事実が付記され、
「シベリア抑留」という歴史的事実を多角的に掘り下げていく。
とにかくページをめくらせる力がすごく、
帰りの道中で一気に読み終えてしまった。
イデオロギーに囚われず、万人に読んで欲しい傑作。
なお当日はおざわ先生ご本人がスペースにいて、
直筆イラストを書いて貰うことができた。

『S.Flight』内藤泰弘
現在「ジャンプスクエア」で『血界戦線』を連載中である
内藤泰弘さんの同人誌短編集。
収録された諸作品の執筆時期は、1989年から1997年とかなり古い。
けれども、独特のハイセンスなキャラデザと世界観は既に完成されており、
また「異なる階級・人種による交流」「遠い場所への憧憬」
といったモティーフは、代表作『トライガン』にも通じる。
著者のファンなら、買って損はない。
また当日には内藤先生ご本人がスペースにいて、
筆者は
「『トライガン』中学の頃から読んでました」
「卒業の時の寄せ書きに
 『未来への切符は いつも白紙なんだ』と書きました」

などとミーハー丸出しな感想を先生にぶつけてしまった。猛省。


というわけで、コミティア101を満喫してきたのでありました。
イラストをくださったおざわゆき先生、話をしてくださった内藤泰弘先生、
また毎度訪問する私にいつも良くしてくださる皆様、
誠にありがとうございました。