旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

平成最後の年明けのあいさつ

あけましておめでとうございます。蝉海夏人です。
恒例となってしまった一年に一回、ブログの更新の時間でございます。
これが平成最後の投稿にならんことを。

昨年一年で一番大きな出来事は何かといわれれば、やはり修士論文を書き終えたことでしょうか。
他大の先輩に見てもらうなど、多くの方々の助けを借りながら、何とか提出日ギリギリに仕上がりました。
今は新年早々にある口頭試問に、戦々恐々としております。
最後まで全力を尽くし、修士号取得を目指して頑張ります。

修了後ですが、色々あって博士課程には進まないことにしました。
4月以降は進路のことで色々とスケジュールが埋まりますので、
またしばらくwebから離れることになると思います。

論文提出に進路のこととなかなか迷わされた一年でしたが、
このような最中でも優れた作品との出会いはあるものです。

マンガでは『棺担ぎのクロ。』や『ばらかもん』など印象的な終わりを迎えたり、
黒執事』や『青の祓魔師』、『カゲロウデイズ』などいよいよ佳境に差しかかったりした作品が、
去年は多かったように思えます。
それと昔に読んでいたけれど途中で購読をやめていたけれど、
今回思い切って最後まで購入した、という作品もあります。
具体的には『ソウルイーター』と『イエスタデイをうたって』。
両方とも遥か過去、高校時代に印象に残っていた作品で、
当時の自分の気持ちを思い返しながら一気に読み終えました。

それとライトノベルでも、
前々から楽しみにしている『東京レイヴンズ』と『はたらく魔王さま!!』が、
クライマックスを目前に控えている感じですね。
両方ともあと二巻以内で終わりそうですが、どのような終わり方をするのかが楽しみです。
終わるものもあれば始まるものもあります。
森晶麿さんの「黒猫シリーズ」が再開したことは実に喜ばしく思いました。
続編も期待に違わぬ面白さでした。

あと友人に勧められて読んだ『本好きの下剋上』が、今年で一番印象に残った作品ではないでしょうか。
中世ヨーロッパ風の異世界に転生した司書志望の女性が「本」を作って広めるために、
石版や木簡の作成などの地道なDIYから始め、
やがては貴族同士の技術と権力が絡み合う陰謀に巻き込まれていくという、
このダイナミズムのあるストーリーには舌を巻きました。
現実の文明論と独創的な世界観とが融合した骨太なファンタジーであったように思えます。
あと何より娯楽小説に不可欠な要素である、
キャラクターおよび彼らの掛け合いがとても魅力的ですね。
どれだけストーリー展開がシリアスになっても、
「笑い」や「楽しさ」を求め続ける著者の姿勢には強く好感が持てます。

こうした卓越した普遍性を持つ作品が、
私が一つの哲学的主体として「思考」と「試行」を続けることを支えてくれているとも、
いえるのかもしれません。

さて。創作活動についてですが、
小説家になろう様にて公開している『フェアリーリングフェアリーテイル』が
昨年の3月から更新を停止している状態です。
しばらくの間はまだ連載再開できそうにはありません。

エターナったわけではありません。必ず、再開はします。

けれどもそれが「いつ」なのか、
今はどうしてもお伝えすることができないことを、お詫び申し上げます。
「あれ、再開していたのか」というような感じで、
お気軽にお待ちいただければありがたく思います。
何卒、ご容赦頂ければと存じます。

何年経っても至らない私めですが、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

(Now Playing: 小沢健二『夢が夢なら』)

P.S. そういえば「はてなダイアリー」から「はてなブログ」への移転手続きについて、
まだ何もしていない……。やらなきゃ……;