旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

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河鍋暁斎記念美術館では暁斎の貴重な下絵が観られる

こんばんは、蝉海です。
はてなプロフィールの更新やっていたら遅くなってしまったので、
今回は近況だけです。すみません。

一昨日ですが、蕨の河鍋暁斎記念美術館に行ってきました。
暁斎といえば幕末から明治の前半にかけて活躍した絵師で、
いまや世界中で評価されている説明不要の偉人といえます。
この美術館では、暁斎の曾孫にあたる河鍋楠美さんが理事長・館長を務めていて、
子孫が経営するからこそ所蔵されている展示物なども観ることが出来ます。
例えば本館には「わいわい天王」という版画の下絵が展示されているのですが、
本来木版画の下絵というのは
版木に張っつけて彫ってしまうので(版下といいます)、
その前の段階の下絵というのは普通は残らないものなのです。
しかし、ここではそれが現存していて観ることができます。
下絵からは暁斎の力強い筆捌きをありありと窺うことができ、
ベンヤミンのいうところのアウラを存分に感じ取れる一品でした。
貴重な体験に導いてくれた、美術の神に感謝しなければならないと思いました。

5月からは「幽霊・妖怪絵」の企画展がやるそうなので、また行くつもりです。
それでは、また来週。

「河鍋暁斎記念美術館ホームページ」