旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

私のマジック(MTG)遍歴(1)

この前Twitterで、マジック・ザ・ギャザリングの話が少し盛り上がりました。
かつてはマジックのカードを買い集めていた自分ですが、
小学校を卒業する辺りからすっぱりとやめてしまい、
それからかれこれ十年近くになります。
ですが今でも、先のTwitterでのやり取りのようにマジックの話題を振られると、
ついつい話し込んでしまいますね。
そして、そうして他のマジック経験者と話す度に、
このゲームの素晴らしさを再確認させられることが多々あります。


私がこのカードゲームの存在を知ったのは、9歳の頃ですね。
当時私はコロコロコミック小学館)を購読しており、
そこで連載されている『デュエル・マスターズ』(松本しげのぶ
というマンガ作品に、強く嵌まり込んだことがきっかけです。

※ 本作は現在でこそ「デュエル・マスターズ」という
  オリジナルのカードゲームを主題にしたマンガになっておりますが、
  連載開始の1999年から2001年までは、マジックを主題にした物語でした。

特に、第2〜3話目の主人公である切札勝舞が、
黒城凶死郎というプレイヤーと対戦する話がすごく印象的で、
ここから本格的に、マジックに興味を持つようになりましたね。
その対戦ですが、こんな感じでした。

最初は勝舞が、クリーチャー(プレイヤーが操作するモンスターのこと)召喚と
火力呪文で戦場を制圧し、優勢に立つのですが、
あと一歩で勝利という時に、
黒城が「生ける屍」というカードを使ってきたのです。
この「生ける屍」の効果は平たく言うと、
「場に出ているクリーチャーを皆殺しにし、死んだクリーチャーを全て蘇生させる」
というもの。
これで勝舞は、形勢を一気に逆転されてしまうのです。
当時の私は、他のゲームで――マンガ・アニメまで含めても、
「生ける屍」のような大胆な能力を見たことがなく、それで強い衝撃を覚えました。

こうして自軍を全滅させられ、
蘇生した敵のクリーチャー達の猛攻を受ける勝舞。
しかし彼は土壇場で、「地震」というカードを引き当てるのでした。
これは支払ったマナ(呪文を使う際に必用なエネルギー。土地カードから供給)
の数だけ、全てのクリーチャーとプレイヤーにダメージを与えるという強力呪文で、
それを使い、敵の軍勢を一掃するシーンがまた圧巻なのです。

けれど、黒城もただ黙ってやられはしません。
地震」が発動する直前に、
自陣にいる三体の「スパイクの飼育係」というクリーチャー・カードの効果を使い、
自分のライフ(クリーチャーの攻撃や呪文によって減少する、プレイヤーの持ち点)
を大回復して、「地震」の攻撃を乗り切るです。
それからしばらくは、勝舞の攻勢が続くのですが、
最後のターンで黒城に「ギトゥの投石戦士」という、
プレイヤーに直接ダメージを与えるクリーチャーを召喚されてしまい、
勝舞のライフは0となってしまうのです。

この対戦は結局、勝舞が敗北してしまうのですが、
このやり取りは、9歳の私の心を強く掴んでくれました。
それから私はコロコロコミックを買う度に、
この『デュエル・マスターズ』を必ず最初に読むようになりましたね。


さて。こうしてマンガを通じて、私のマジックへの関心は高まり続けました。
そして10歳の初夏には、
とうとう基本セット第6版の入門パックを手に入れます。
その後2年以上の間、私はマジックのカードを買い集めました。

けれども、そこまで強烈な動機があったのにも関わらず、
どうして私はマジックをやめてしまったのか。
それは長くなったので、また次の日記でお話したいと思います。