『借りぐらしのアリエッティ』雑感
昨日(もう一昨日か)、母と川口のMOVIXで
ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』を観てきました。
広い庭園のある一軒家を舞台にして、
その家の住人と小人達が織り成す物語という、
こじんまりとした世界観でのお話ですが、なかなか面白かったです。
迫力のカメラワークや作画のクォリティは、流石の一言。
小人目線での水(水滴)の表現など、
きちんとそのサイズに合った物理描写をしていて、
細部も抜かりはありません。
スタジオジブリの実力の程は、健在ですね。
このお話を通して感じたのは、
人間と小人はそれぞれの領域(テリトリー)があり、
それらは互いに尊重しなければならないということですね。
自分が親切だと思ってする行為でも、
相手にとってははた迷惑な場合もあります
ましてや、ただの好奇心でその境界を侵してはなりません。
この辺りをしっかりと描いているところに、
童話というものの真髄がただ甘い幻想だけではないという、
スタジオジブリの慧眼さを感じ受けますね。
刺激や目新しさが足りないと言えば確かにそうなのですが、
個人的にはジブリらしいジュブナイルというか、
メルヘンティックな世界観を堪能できて、満足でした。