旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

これがマンガ専門店というものか……

昨日の夜、たかひろさんのお願いを承って、
新宿のCOMIC ZINと池袋のゲーマーズという、
マンガ・アニメなどポップ・カルチャーの専門ショップまで行ってきました。

目的は『がんばれ!消えるな!!色素薄子さん』(水月とーこ 一迅社 刊)
というマンガの新刊(2巻)を買ってくること。
今なら対象店舗で買うと、特典がついてくるというフェアを開催しているのです。

私はマンガ・アニメを専門としたお店には、普段余り行きません。
それは新刊を買うときも、芳林堂や須原屋などの普通の書店か、
あるいは通学途中にあるBOOK EXPRESSなどで事足りるからなんですね。
だからこういうところに行く機会はたまにしかないので、
普通の書店との違いや、そうしたお店独自の創意工夫などに触れてみると、
新鮮な気持ちで楽しめることが多いです。

特にCOMIC ZINは、なかなか面白かったですね。
ここはマンガやライトノベル、同人誌などといったポップ・カルチャーの内、
主に書籍を取り扱っているお店だからなのか、
前述のゲーマーズや、この界隈では最著名であるアニメイトのような店舗とは、
また違った工夫に触れることができました。

まず驚いたのは、1巻目を試し読みできる作品がかなり多いということ。
最近ではTSUTAYAなどの普通の書店でも、
アニメ化やドラマ化されているようなメジャー作品の第1巻を、
試し読みできるようになっている書店も多いですが、
少しマイナーな部類に入る作品となると、
そのようなサービスを提供しているところは、そんなにはありません。

それでもアフタヌーンとか出版社が大手のところで、
メディアミックスがなくても圧倒的な評判の作品とかならば、
マイナーなものでも試し読みを行っている書店(LIBROとか)もありますが、
いわゆる電撃・メディアワークス系やエースなどの角川系、
きららなどの萌え4コマ系、スクエニ系、ブレイドゼロサム、REXとなると、
コミックスが試し読みできる機会というのはなかなか少ない。
これは、アニメイトとらのあなのような専門店でさえ同様です。

しかし、このZINはそうしたマンガでもかなり数のタイトルが、
第1巻を全部、あるいは途中まで試し読みできるのです。それも平済みで。
その中には、ネットでも殆ど取り扱われないような作品もありました。

またこのようなお店だと、
発売記念のディスプレイやPOP広告などといった、作品を推薦・宣伝するための、
凝りに凝った創意工夫が施されることが、よくあるのですね。
これは一般の書店でも行っていることで、
このような努力は店側からの熱い応援と豊かな知性を感じられます。

いずれにしてもこれらはかなり面白い試みだな、と思いました。
ネットでも取り上げられないような作品となると、
BOOK OFFや古本市場などの新古書店にもないケースも多いですから、
こうしたところで本当に良質な作品が、
消費者の目に向けさせる機会に恵まれるというのは、
実に有意義であると思うのですよ。

それと店員の方による、作品に対する愛を感じます。
前に私がblogでも記事を書いた『ロゼッタからの招待状』が、
本編からキャプチャした画像付きの
推薦メッセージ付きで宣伝されていたのには、
素直に嬉しかったですね。

出口付近にはお客様のご意見ノートなんかもあって、
これもかなり面白かったです。
全体的にとても好感触だったので、
また行ける機会があれば立ち寄ってみたいな、と思いました。
(ただ、途中下車してそれなりに歩くのはちょっと辛い……)