旅人の手記 三冊目 ‐ 蝉海のブログ -

日常のよしなし事や、マンガ・アニメ・ライトノベルなどのポップ・カルチャーに関する文章をつらつらと述べるブログ。その他の話題もたまに。とっても不定期に更新中。

ガンガンJOKER創刊に想う

スクウェア・エニックスの出版部門では、新雑誌ガンガンJOKERの創刊に伴い、
ガンガン系列である、ガンガンパワードガンガンWINGが解体されて、
作品の異動が慌しく行なわれています。
しかし、このガンガンJOKER
ラインナップを見るにクオリティは高いと思われるのですが、
私の趣向とは違うもので購読までには至らないでしょう。

当誌の掲載作品は、私の求めるような、
ペーソス感(哀愁)とパセティック(悲壮性)、そしてリリシズム(叙情的傾向)には
当て嵌まらないものが多いのではないかと思えるのです。
さらには哲学的思想性・叙情性とはかなり異なるのではないかと。
それでも、「夏のあらし!」や「文学少女」、小島あきらさん、
藤原ここあさんあたりはそうした点で期待できるけれど……。
私は現在、「月刊少年ガンガン」と「コミックブレイドブラウニー」(マッグガーデン
の2誌を購読している状態なので、
これ以上購読することは金銭的にも厳しいし、
そこまでするには二の足を踏んでしまいます。

そこで思ったことなのですが、私の場合自分の好みを純粋に抽出したら、
どのような作風が当て嵌まるのでしょう。
とあるマンガレビューサイトの管理人さんの文章に準えてみると……、

「哲学的社会思想性とビルドゥングスロマン性と郷愁・叙情・寂寥・哀愁・無常など切なく儚いけれどほんのり優しいペーソス系の交差点上にある、ドラスティック(深刻性)でシビアだけれど、普遍的で懐が広く、他者を『理解』しようと『信じる』こと」が生きる糧。

って感じかなあ。
固有名詞で具体的に挙げてみると、

「お家騒動以前のエニックス的なものと、アフタヌーンIKKIなど漫画読みが好みそうなタイプと、ジュブナイルとの、ボーダーラインをふらふら彷徨っている」

といった感じですかね(笑)
しかし頑張って探しても、
このタイプの作品はなかなかジャストミートと呼べるものがなかなかないのです。
こうしたタイプで、私を心から酔わせるに至るものは作家でいえば……、
鬼頭莫宏さん、冬目景さん、藤野もやむさん、わかつきめぐみさんあたりかな……。

ああやっぱりこう、「新創刊」とかいう話を聞く度に、
自分で雑誌を創刊したくなります(^^;